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ハウス栽培で端境期の出荷目指す/産直会員がJA研修施設で学ぶ

2022.08.29

 JAあいち豊田営農生活部は今年度から、みよし市明知町にあるみよし施設園芸支援センター「MGMI(~恵み~)」でJA直売所に出荷する組合員らを対象にハウス栽培の研修会を開いています。同センターは施設園芸を学ぶことができるJAの研修施設。ハウス栽培に特化した研修を開き、端境期の出荷で農家所得の向上と品ぞろえ豊かなJA産直所を目指します。
 研修はホウレンソウ・チンゲン菜など葉物野菜の栽培を学ぶ2コースと抑制キュウリとアスパラガスの栽培を学ぶ1コースがあり、合わせて21人が参加しています。葉物野菜は、他品目と組み合わせがしやすいよう、9月に種をまくコースと10月に種をまくのコースを設けました。全コースともにJA職員が講師となり、座学・土づくり・栽培実習があります。7月に開いた同センターの内覧会に来た組合員に参加を募募集しました。
 8月29日は、抑制キュウリ・アスパラガスコースの研修を開き10人が参加しました。参加者は、機械を使った畝立てやかん水チューブの設置方法などを体験。9月中旬の定植に備えました。この研修を開く営農指導課の宇野達也課長は「露地栽培と出荷時期をずらす事は農家にとっても直売所にとってもメリットがあります。参加者の声を聞き、研修コースを増やすことも検討していきたい」と話していました。
 同センターは2019年4月に施設園芸の産地化を目指して開講した施設。ナス栽培を中心に2年間の研修を開いています。さらなる施設園芸の拡大につなげるため、短期の研修を取り入れました。

写真=畝立て機の使い方を学ぶ参加者