豊田市猿投地区の担い手農家５人が８月３０日、「農事組合法人陽耕（ようこう）」を創立しました。同市上原町にあるＪＡあいち豊田猿投営農センターで創立総会を開き、同法人のメンバー５人をはじめ、ＪＡ職員などが出席しました。農地を守り、地域農業の振興と集落の維持の一助となる活動を始めます。
　同地区は、同市の西部に位置し、伊保川、篭川沿いに開けた水田地帯で、農業従事者の高齢化、兼業化の進展が著しいことが課題。このままでは地域の農業の維持、発展に支障をきたす恐れがあると考え、水稲経営を中心に新たな雇用の確保や効率的な農業を実践するため、ＪＡ、県、市と地区の担い手が中心となって、農事組合法人を立ち上げました。
　この日の創立総会では、事業目論見書及び定款の設定や役員選任など３議案が可決され、理事には発起人である同市貝津町の杉山進也さんはじめ３人が選出されました。杉山さんは「今後の高齢化や後継者不足を解決する糸口にしたい」と話していました。
　同法人は、農地を守ることで地域の農業振興と人々が住み続けられる集落の維持を目指していきます。

写真＝創立した農事組合法人陽耕のメンバー