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県内唯一の共同出荷/梨「歓月(愛梨)」始まる

2022.09.30

 JAあいち豊田梨部会は9月30日、豊田市四郷町にある同JA選果場で梨「歓月」の目ぞろえ会を開きました。同部会が栽培する歓月は、「愛梨」の愛称で親しまれ、県内で唯一、共同出荷しています。糖度が高くやわらかい果肉で果汁が多いのが特徴。今年は生育のはじめに日照不足が心配されましたが、後半から雨もほどよく降り、順調に品質の良い梨へ仕上がっています。10月1日から荷受けを開始し、約5トンの出荷を見込んでいます。
 この日は、部会員をはじめ市場関係者や愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課、JA職員らが参加。市場情勢や他産地の果物の情報を共有した後、部会員が持ち寄ったサンプルの梨を手に取って着色度合いや糖度、熟度、出荷規格などを確認しました。市場関係者の1人は「豊田市近隣地域の梨はシーズンが終わりつつある。『とよたの梨』のシーズン後半も引き続き多くの消費者に手にとってもらいたい」と話していました。
 同市は県内有数の梨の産地で、収穫した梨はJA選果場に運ばれ、非破壊式の光センサーを使い、糖度・熟度・着色などで選別され、「とよたの梨」のブランド名でスーパーなどの店頭に並びます。市場での評価も高く、同市や名古屋市の市場を中心に、岡崎市や浜松市にも出荷されます。
 同市猿投地区、上郷地区の生産者で組織される梨部会は43人が所属し、合わせて26.8ヘクタールで8種類の梨を栽培。11月上旬からはジャンボ梨で有名な「愛宕」を出荷する予定です。

写真=出荷規格を確認する農家ら