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シンビジウムの出荷が最盛期 冬を華やかに彩る洋らん 豊田洋らん研究会

2022.11.14

 豊田市とみよし市の洋らん生産者で組織する豊田洋らん研究会の会員が育てるシンビジウムの出荷が最盛期を迎えました。豊田市南部の上郷、高岡地区を中心に栽培され、年間8万鉢が県内や首都圏へ出荷されています。今年は、JAあいち豊田の産直施設で販売する洋らん即売会と合わせて多数のシンビジウムを使ったディスプレイを豊田市の商業施設に展示して消費拡大を目指します。
 11月14日、豊田市広美町にある倉橋幸嗣さんのハウスでも出荷作業に追われました。シンビジウムの花茎に支柱を沿わせて、出荷用に仕立てます。主に贈答用として10月下旬から出荷が始まり、お歳暮やクリスマスを控えた11月下旬から12月上旬にピークを迎え、年末まで続きます。作業をする倉橋さんは「贈った人、贈られた人がともに喜んでもらえる花を届けられるようにいつも心がけています」と話します。
 今年は、11月25日からの3日間、同JA産直プラザ・各グリーンセンターで洋らん即売会を行うほか、翌年1月には豊田市駅前の商業施設「コモ・スクエア」で豪華にディスプレイして訪れる多くの人の目を楽しませるイベントを予定しています。
 豊田市のシンビジウム栽培は、産出額、作付面積ともに県内2位、出荷数量3位と県下有数の産地。シンビジウムは、苗から出荷まで3年かけて育てるためとても手間がかかる鉢花です。暑さに弱く、高温障害で成長の遅れやつぼみの落下が起きることから、温度管理にも神経を使います。そのため、同研究会は6月下旬から標高900メートルの北設楽郡設楽町にある駒ヶ原高原に鉢を移す山上げ作業で夏を乗りきり、9月下旬にハウスに移して丁寧に育てています。

 

 

写真=丁寧に出荷作業を行う倉橋さん