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カメムシの越冬量を調査 果樹農家に呼びかけ

2023.01.18

 JAあいち豊田は、果樹の害虫被害を抑えるためカメムシの越冬量を調査しています。近年、カメムシ被害が増加する果樹農家から依頼を受け、2021年から調査を開始。カメムシの飛来量を予測し、早期の防除対策ができるように果樹農家に呼びかけています。
 1月18日は、桃や梨などの果樹を栽培する豊田市猿投地区の3地点を愛知県農業総合試験場職員と愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課職員、JA職員ら4人が調査にあたりました。調査するのは、チャバネアオカメムシ。斜面で木漏れ日が当たる1平方メートル四方の落ち葉や腐葉土を採取し、地点名を書いた透明ビニール袋に入れ紐で口を閉じます。各地点ごとに3カ所で採取した検体は、後日同試験場で個体数を数えます。
 同JA営農指導課の都築孝太郎指導員は「越冬したカメムシの量が多いと、その年の発生も多い傾向がある。調査結果を果樹農家に伝え、被害を少しでも抑えられるように注意を促していきたい」と話していました。この調査は、1月下旬から2月中旬にかけて同市のほか県下5市町で行い、調査結果は4月上旬を予定しています。

 

 

写真=落ち葉を採取するJA職員ら