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春の定植に向けて 小菊の生育順調 稲武高原花き部会

2023.02.16

 豊田市稲武地区で花木を栽培する稲武高原花き部会は2月16日、小菊を育てる部会員の菊苗床現地指導会を開きました。同部会員6人をはじめ、JAあいち豊田と愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課の職員ら合わせて11人が参加。3月から始まる定植を控え、おおむね順調に生育しています。
 この日は、部会員が親株を育てるハウス7カ所を巡回し、病害虫の発生や生育状況を確認しました。親株とは、昨年に開花した株の中から健全な株を選び、根元から切ってハウスなどで保存したものです。親株の保存に失敗すると次年度の出荷量に大きく影響するため、重要な作業です。同部会の鈴木真孝副部会長は「部会員のほ場を見て、それぞれの栽培方法や技術を参考にし、品質向上につなげてほしい」と話していました。同農業改良普及課の河村治代主任専門員は、白さび病が少しみられたため使用する農薬など防除方法を伝え、「病害虫の被害は天候の影響もあるが、防除対策をしっかりとられていたので被害が少なく済んでいる。このまましっかり管理を続けてほしい」と話していました。
 同市稲武地区は標高500メートルに位置し、昼夜の気温差が大きいため、小菊の色は鮮やか。日持ちが良いと人気があり、稲武高原のブランドとして定着しています。同部会は8人の部会員のうち7人が約120アールで小菊を栽培。昨年の出荷量は3600ケース(1ケース100本)で、今年も同量の出荷を目指します。

 

 

写真=親株の生育状況を確認する同農業改良普及課職員ら