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ジネンジョ「夢とろろ」の種芋掘り出し 11月の収穫に向けて 稲武自然薯部会

2023.03.24

 JAあいち豊田稲武自然薯部会は3月24日、ジネンジョ「夢とろろ」の種芋の掘り出しを行いました。同部会は良質なジネンジョを出荷するため、約1年かかる種芋の栽培と管理を共同で行っています。
 2023年産のジネンジョのもとになる種芋は、昨年4月中旬に約5000粒まいたむかごが生長したものです。この日は部会員8人が、種芋を傷つかないよう丁寧に掘り出し、210キログラムを収穫しました。今後は、50㌘前後になるように種芋を切り、簡易ハウスやビニールトンネルなどで40日ほどかけて芽出しします。ツルが10センチメートルまで伸びたら掘り出し、5月下旬にほ場へ定植。11月中旬ごろ収穫を迎える予定です。同部会の九澤知久部会長は「種芋は、平年並みに育っている。ジネンジョは、収穫まで生育がわからない難しい作物。今後も部会員と協力して丁寧に作業していきたい」と話していました。
 令和5年度の同部会は11人の農家が所属。あわせて23アールでジネンジョ「夢とろろ」を栽培し、400キログラムを出荷する予定です。
 夢とろろは同市稲武町にある愛知県農業総合試験場山間農業研究所が育成した品種。天然物と変わらない強い粘りと食味の良さが特徴。強い香りと豊かな風味が消費者にも人気で、2003年からこの品種の栽培を本格化させています。

 

 

 

写真=種芋を掘り出す部会員