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高品質な小菊を届ける/小菊目ぞろえ会/下山高原生花生産組合

2023.06.12

 下山高原生花生産組合は6月12日、豊田市大沼町にあるJAあいち豊田下山営農センターで小菊の目ぞろえ会を開きました。今年は300万本の出荷を目指します。現在、小菊は病害虫の発生も無く順調に生育しています。最需要期となる8月のお盆前に出荷のピークを迎える予定です。
 豊田市は県下1位の小菊産地です。中でも下山地区は出荷量・品質ともに高いです。下山地区は、300から650メートルと標高が高く、朝晩の温度差が大きいため、花の色が鮮やかなのが特徴です。また、開花から10日ほど咲き続けるので、花持ちが良いと市場からの評価も高いです。
 目ぞろえ会は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため3年ぶりに開催しました。この日は、組合員15人をはじめ、市場担当者や愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課職員やJA職員らなど合わせて21人が参加しました。組合員が持ち寄った小菊を使い、市場担当者が花屋や量販店が求める小菊を説明し、葉のつき具合やつぼみの大きさ、開き具合などを見ながら、品種ごとに違う切り前基準に加え、高品質を保つため、長雨の影響で出荷時に下葉が黄化してしまわないよう、収穫時の天候や品種に合わせた下葉取りの位置も確認しました。梶孝光組合長は「品質は他産地に負けない自信がある。下山ブランドを落とさないよう日々のほ場管理を徹底してほしい」と話しました。
 下山高原生花生産組合は18戸の農家が所属し、合わせて約7ヘクタールで小菊を露地栽培しています。6月上旬から9月下旬にかけて品種を変えながら約120種類の小菊を共選出荷します。役員らが組合員の畑を巡回する栽培指導を毎月行い、ブランド化と産地の維持に努めています。

 

 

写真=市場担当者を交え、切り前基準を話し合う組合員ら