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シンビジウムの山上げ作業始まる/豊田洋らん研究会

2023.06.30

 県下有数のシンビジウムの産地である豊田市で、シンビジウムの山上げ作業が始まりました。シンビジウムは暑さに弱いため、標高900mにある涼しい気候の北設楽郡設楽町の駒ヶ原高原にシンビジウムを移す「山上げ」を行っています。
 これは、熱帯夜(夜温25℃以上)が続くとシンビジウムは高温障害により生長の遅れやつぼみの落下(花飛び)などの症状が現れることからその対策として、栽培農家8戸と愛知県立猿投農林高等学校で組織する「洋らん研究会」が行っているものです。
 6月30日は、広美町にある倉橋園芸の倉橋幸嗣さんのハウスでも作業が始まり、栽培3年目のシンビジウム約750鉢をハウスから運び出し、トラックの荷台に載せました。山上げ作業は7月下旬まで続き、同高原のパイプハウスに鉢を運び入れ、10月中旬まで会員が交代で現地に出向いて共同管理を行います。栽培3年目の鉢は11月上旬ごろ出荷し、JA産直プラザ等で販売する予定です。
 豊田市のシンビジウム栽培は産出額、作付面積ともに県内第2位で、出荷数量は第3位と愛知県でトップクラスの実績があります。

 

 

 

 

写真=トラックへ鉢を積み込む倉橋さん