下山高原生花生産組合は9月1日、豊田市大沼町にあるJAあいち豊田下山営農センターで小菊の品評会を開きました。豊田市は小菊の生産量が県内1位です。高品質の小菊59点が出品され、品種「いつき」を出品した豊田市平瀬町の伊藤孝男さんが最優秀賞にあたる愛知県知事賞に輝きました。
この日は、愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課の職員や市場担当者、JA職員など8人が審査しました。花の質や葉茎のバランス、病害虫の有無などを丁寧に確認し、入賞の8点を選びました。第2位にあたる豊田みよし農業改良推進協議会長賞は、品種「あきほ」を出品した豊田市阿蔵町の小木曽義一郎さんが、第3位にあたる豊田市長賞は、品種「やぶさめ」を出品した豊田市大沼町の梶孝光さんが受賞しました。下山高原生花生産組合の梶孝光組合長は「酷暑や残暑、大雨等天候不良で栽培管理が難しい中、高品質の小菊が出揃った。これは生産者の努力の成果だ」と話していました。
下山高原生花生産組合がある下山地域は、標高300~650メートルに位置し、昼夜の気温差を生かした露地の小菊栽培が盛んです。下山高原生花生産組合の小菊は花の色が鮮やでボリュームもあり、形が整っていると市場からの評価も高いです。この品評会はコロナ禍により3年ぶりの開催で、今年で29回目となりました。
下山高原生花生産組合は18戸の生産者が約7ヘクタールで小菊を路地栽培しています。120種類を超える小菊を市場に共選出荷し、今年は約300万本の出荷を見込んでいます。役員らは毎月、栽培指導で組合員のほ場を巡回するなど、ブランド化と産地の維持に努めています。
写真=一つ一つ丁寧に確認する審査員ら