JAあいち豊田梨部会は9月22日、豊田市四郷町にあるJA選果場で梨「新高」「歓月」「甘太」の目ぞろえ会を開きました。今年は生育期間の降雨が多く病気の発生が心配されたが、その後の天候に恵まれ、熟度、糖度も乗り順調に仕上がり、24日から順次荷受けを始めました。
梨「新高」は大玉で果汁が多くてみずみずしく、酸味が少ないのが特徴です。日持ちがよく、贈答品としても人気があります。「歓月」は愛知県生まれの新品種で、糖度が高く、やわらかくてきめ細かい果肉の梨です。「甘太」は高糖度が特徴の梨で多少の酸味もあり良食味です。肉質はやわらかいです。
この日は、梨部会員をはじめ、市場関係者やJA愛知経済連、愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課、JA職員らが参加しました。市場情勢や他産地の果物の情報を共有した後、部会員が持ち寄ったサンプルの梨を手に取って着色度合いや糖度、熟度、出荷規格などを確認しました。新高は24日、歓月は26日、甘太は27日から荷受けを始めた。愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課の山本三鶴主任は「秋口になり、過去10年で2番目に多くカメムシが急増している。防除を徹底してほしい」と話し、梨部会の梅村和也部会長は「『とよたの梨』の終盤になったが、部会員には引き続き厳しく目をそろえて出荷してもらい、ブランドのPRにつなげたい」と呼びかけました。
豊田市は県内有数の梨の産地です。収穫した梨はJA選果場に運ばれ、非破壊式の光センサーを使い、「糖度」「熟度」「着色」などで選別され、豊田市や名古屋市の市場へ出荷されます。「とよたの梨」のブランド名で今年は400トンの出荷を見込み、スーパーなどの店頭に並びます。
豊田市猿投・上郷地区の生産者で組織される同部会は42人が所属し、合わせて25.3ヘクタールで梨を栽培しています。今後は、ジャンボ梨で有名な「愛宕」の収穫を控え、12月上旬まで出荷が続く予定です。
写真=出荷規格を確認する部会員ら