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伝統ある大しめ縄作り/五穀豊穣を願う/熱田神宮豊年講あいち豊田支部

2023.10.27

 熱田神宮豊年講あいち豊田支部は10月27日、豊田市前林町にあるJAあいち豊田前林カントリーエレベーターで熱田神宮へ奉納する大しめ縄を作りました。豊年講の講員15人が五穀豊穣を祈願し、約3時間かけて4メートル20センチ、直径20センチの大しめ縄を作り上げました。
 これは、熱田神宮豊年講あいち豊田支部が設立された1990年から続く恒例行事で、毎年この時期に講員らが集まり大しめ縄を作っています。材料のワラは、講員の細野義彦さんが提供したもので、8月上旬に刈り取りした稲を陰干しして、青々としたワラに仕上げました。
 大しめ縄は2本の束を編んだ後、もう1本をあわせて編みこみます。木槌で柔らかくしたワラを編み込んで紐を作ったり、さがりを作ったり、形を整えたりと役割分担をして作業します。仕上げは、均一な太さでまっすぐになるよう調整しながら、ベテランの講員が力を合わせて作り上げました。熱田神宮豊年講あいち豊田支部の山本久雄支部長は「今年も立派なしめ縄が出来上がった。歴史ある行事をこれからも大切に続けていきたい」と話しました。大しめ縄は12月下旬に熱田神宮に奉納する予定です。
 主に農家で構成された熱田神宮豊年講あいち豊田支部は291人の講員が所属し、大しめ縄の奉納のほか、鏡餅の奉納や農林畜産物品評会への出品などさまざまな活動を行っています。

 

 

 

写真=大しめ縄を作る豊年講の講員ら