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安定出荷と収量向上を目指す/ハクサイ品種選定審査会/JAあいち豊田猿投白菜部会

2023.11.13

 JAあいち豊田猿投白菜部会は11月13日、豊田市四郷町にあるJA選果場で愛知県野菜種苗対策協議会主催の令和5年度野菜優良品種選定拠点調査ほ事業「JAあいち豊田猿投選果場:はくさい(11月上中旬収穫)」審査会を開き、種苗業者や愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課と農政課、市場関係者、部会員ら20人が参加しました。
 今回の審査会は、近年の温暖な気象条件下で高品質なハクサイを出荷して、安定出荷と収量の向上につながる優良品種を選定することを目的としています。
 この日は、愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課の小竹博之専門員から試験ほ場の薬剤散布状況等、栽培概要の説明を受けた後、標準品種を含む5品種のハクサイを審査しました。豊田市上原町にある上原農園のほ場で試験栽培の状況を確認した後、収穫したハクサイの球姿や断面、しまりや食味を比較しました。結果、タキイ種苗の「THA583」が最も優れた評価を得ました。2位は、サカタのタネ「SC6-517」が選ばれました。いずれも新品種で高い耐病性を持ちます。今後、猿投白菜部会の栽培品種に導入するか検討する予定です。
 猿投白菜部会は、13戸の農家が、合わせて7.6ヘクタールで黄芯系品種のハクサイを栽培しています。厳選された品質の良いハクサイとして市場の評価も高いです。今年度は、645トンの出荷量を見込んでおり、11月上旬から1月下旬まで出荷を予定しています。

 

 

写真=ハクサイを審査する審査員ら