ニューストピックス

愛宕梨の輸出拡大に向けて/「第1回愛宕梨鮮度保持試験」/JAあいち豊田

2024.01.11

 JAあいち豊田園芸農産課は1月11日、愛宕梨の輸出出荷計画の一環として「第1回愛宕梨鮮度保持試験」を開きました。これは、例年12月末まで出荷する愛宕梨の出荷期間をアジア各国で消費が高まる春節の時期まで延ばすための試験です。どのような保管方法なら鮮度を保つことができ、消費者に喜ばれるのかを、評価員に採点してもらい検証しました。
 この日は東海農政局や愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課、市場関係者らあわせて21人が、氷蔵庫や予冷庫など4通りの条件下で保管した愛宕梨を外観や食味、商品価値の有無などの項目に沿って採点しました。この愛宕梨鮮度保持試験は2回開催し、次回は2月9日に最終試験を実施します。今回の試験結果からは保存方法や梱包の仕方による大きな差異は無かったため、最終試験の結果を以って保存方法を決定します。
 JAあいち豊田梨部会の梅村和也部会長は「このような試験をしたのは初めて。自慢の愛宕梨を良い状態で保存し、適時販売ができるよう試験に力をいれたい」と話しました。
 豊田市は県下有数の梨産地です。JA梨部会は、豊田市猿投・上郷地区の生産者で42人の農家が所属し、合わせて25.3ヘクタールで8品種の梨を栽培しています。今年度は、梨「あきづき」、「愛甘水」、「豊水」、「新高」を計785キロ、「愛宕」は28キロを輸出しました。
 愛宕梨は11月にジャンボ梨コンテストを開き、高品質な梨作りを目指す部会員が、大きさや重量を競うことで生産技術向上を図り、生産意欲を高めています。

写真=ひとつひとつ項目に沿って審査をする評価員ら