豊田市・みよし市・JAあいち豊田で組織された豊田・みよし環境保全型農業推進協議会は5月24日、下山地区の田んぼで「赤とんぼ米友の会」の農業体験を開きました。これは、JAが進める環境保全型農業を一般消費者に知ってもらうことが目的で、天候が心配されましたが、協議会の取り組みに賛同する会員の5家族11人が参加しました。
「赤とんぼ米」は、赤とんぼの生態と環境に配慮して栽培する特別栽培米「ミネアサヒ」の愛称。農薬の使用量は愛知県の慣行基準5割以下、化学肥料の窒素成分量も5割以下に減らし、手間をかけた安全・安心な米づくりで一般米との差別化を図っています。また、日本穀物検定協会が2月に発表した2024年産米の食味ランキングにおいて、三河中山間地域で栽培されたミネアサヒが特Aを獲得するなど、味にも定評があります。
この日は、JA職員が赤とんぼ米の栽培方法を説明した後、約1時間かけて手で1株ずつ丁寧に田植えをしました。参加した会員は「とても良い取り組みだと思う。環境に配慮して手間がかかっていることをさらに発信して、消費者が手にとりやすいお米になってほしい」と話しました。会員らは今後、生き物観察会や稲刈り体験などの農業体験を通して、農業の大切さを学んでいきます。
赤とんぼ米は出荷を始めて今年で10年目。18人の農家が約7.3ヘクタールで栽培し、約28.1トンの出荷を予定しています。
写真=親子で田植え体験をする同会員ら