JAあいち豊田は5月29日、トマトケチャップなどに使う加工用トマトのほ場巡回を行いました。生育状態や病害虫の有無などを確認し、今年は暖かい日が続いたため苗は大きく順調に育っています。
加工用トマトは、支柱を使わず露地栽培が可能で、無料貸し出しコンテナでの出荷と栽培に係る初期投資が比較的少ないです。名古屋市に本社があるコーミ株式会社と契約出荷し、規格品を所定価格で全量買い上げするため収益も安定することから、同JAでは16年前から組合員に栽培を呼びかけています。また、ほかの作物に比べて栽培の手間が少なく、初心者でも作りやすいことも特長です。
この日は、出荷先の同社社員と愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課職員、同JA職員が参加しました。3月下旬から4月下旬にかけて定植した農家を対象に13カ所のほ場を回り、生育状態や病害虫の有無などを確認しました。同農業改良普及課の伊藤緑専門員は「葉色が薄い株には追肥をしてほしい。害虫の発生も懸念されるので、早めに防除をしてほしい」と話しました。今後は、6月下旬の目ぞろえ会を経て7月から出荷を始める予定です。
今年は、13人が合わせて52.5アールで加工用トマトを栽培。昨年の約11トンを超える出荷量を目指します。
写真=トマトの生育を確認する農家ら