県下有数の桃産地、豊田市猿投地区でとよたの桃が出荷ピークを迎えています。JAあいち豊田桃部会は7月7日、豊田市四郷町にあるJA選果場で主力品種の桃「白鳳」の目ぞろえ会を開きました。今年は春先の低温で昨年より生育が1週間ほど遅れていますが、着色や大きさも例年通りで品質は良好。7月8日から出荷を始めました。
この日はJA桃部会員をはじめ、JAあいち経済連や市場関係者、愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課、JA職員などが参加。市場関係者が他産地の果物出荷状況を説明した後、部会員が持ち込んだ桃「白鳳」をサンプルに形状や熟度などの出荷規格を確認しました。JA桃部会の森安孝部会長は「最近は高温のうえ降雨も少なく、人間も疲れるような天候が続いている。自身の体調に気をつけながら、良い桃を出荷してほしい」と部会員に呼びかけました。農業改良普及課の山本三鶴主任は「クビアカツヤカミキリの発生が県内で確認されている。木を食害し枯らせてしまうため必ず防除してほしい」と話しました。
JA選果場に集められた「白鳳」は、傷の有無などを人の手で直接確認した後、光センサーを使って「糖度」「熟度」「着色」などで選別し、サイズごとに箱詰めします。豊田市をはじめ、名古屋市・岡崎市・静岡県浜松市などの市場に「とよたの桃」として出荷する。また、JAグリーンセンターやJAのネットショップ「MEKIKI」でも取り扱います。
JA桃部会は52戸の農家が合わせて57.6ヘクタールのほ場で8品種の桃を栽培。「ゴールデンピーチ」などの晩生品種が終わる9月中旬まで順次出荷され桃のシーズンは続きます。
写真=出荷規格を確認する部会員ら