JAあいち豊田梨部会・桃部会や警察などで構成する「猿投地区果樹保護プロジェクト」は7月8日、まもなく収穫時期を迎える梨の盗難対策として果樹園5カ所に防犯カメラを設置しました。プロジェクトは盗難被害ゼロを目標に、農家が安心して栽培できる環境づくりを目指します。
果樹産地の豊田市猿投地区では、収穫時期を狙った果樹の盗難被害が毎年発生しています。猿投地区では20年以上前から、地元農家を中心に果樹園の見回り活動をしてきました。農家が各自で防犯カメラの設置もしていましたが、被害が収まらないことから、2023年10月にJA猿投営農センターを事務局として「猿投地区果樹保護プロジェクト」を立ち上げました。プロジェクトには、JA、JA桃部会・梨部会、豊田警察署、地元農家、豊田市役所、豊田市北消防署の7団体が所属し、連携して定期的に巡回します。
この日は、プロジェクトメンバーが集まり、昨年の梨シーズンが終わったあとに回収した防犯カメラを再度設置しました。設置場所は、果樹園への出入りが見通せる道路に面した所で、不審車両などを監視します。警察の指導のもと、カメラ向きや角度を調整しました。JA梨部会の梅村長史部会長は「私の園では先日、カメラを設置していなかった地区で育てていた桃約400玉が盗まれてしまった。次の被害が出る前に小さな情報でも提供しあい、地域ぐるみで防犯していきたい」と話しました。プロジェクトは盗難被害ゼロを目標に、農家が安心して栽培できる環境づくりを目指します。先月は、5カ所の桃畑に防犯カメラを設置しました。
写真=防犯カメラを設置するJA職員