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梨のシーズン到来/梨「愛甘水」「あけみず」収穫開始/JAあいち豊田梨部会

2025.07.23

 県内有数の梨の産地豊田市で7月23日、JAあいち豊田梨部会が早生品種の梨「愛甘水」と「あけみず」の収穫作業を始めました。今年は開花が昨年より少し遅れたが、例年並みの収穫開始となりました。春先のひょうによる果実の凹みや雨が少なかったことによる小玉が一部あったものの、病害虫の被害も少なく、おおむね例年通りの高品質な梨に仕上がっています。
 豊田市南部の福受町にある須田隆則さんの畑でも収穫作業が始まりました。生育状況や着色具合、形などを見ながら、丁寧に収穫し出荷用のコンテナに詰めていきました。須田さんは「あけみずは果肉が柔らかいので食べやすく、愛甘水は甘いといった品種ごとの特徴がある。暑い日が続くので、好みの梨を冷やして美味しく味わってほしい」と話しました。
 収穫した梨は、福受町にある集荷場に集められた後、四郷町にあるJA選果場で光センサーを使い、「糖度」「熟度」「着色」などで選別されます。「とよたの梨」のブランド名でスーパーなどの店頭に並びます。市場での評価も高く、豊田市や名古屋市の市場を中心に出荷されます。梨「愛甘水」、「あけみず」の収穫は約1週間で終わり、続いて梨「幸水」の収穫が始まります。
 JA梨部会は豊田市猿投地区、上郷地区の農家34戸が所属し、合わせて21ヘクタールで8品種の梨を栽培。全品種合わせて昨年より30トン多い315トンの出荷を見込んでいます。今後は品種をリレーしながら12月中旬まで出荷が続く予定です。

写真=一つずつ丁寧に梨を収穫する須田さん