JAあいち豊田稲武高原花き部会は8月1日、豊田市武節町にあるJA稲武営農センターで小菊品評会を開きました。色を問わず10本しばりを1点として募集した小菊は白・黄・赤色の小菊合わせて22点が出品され、特別賞のあいち豊田農業協同組合長賞には、豊田市小田木町の青木育生さんが出品した黄色小菊の品種「秀みけし」が、豊田みよし農業改良推進協議会長賞には、同じく青木育生さんが出品した白色小菊の品種「秀うきぐも」が輝きました。
この品評会は、栽培技術の改善と品質の向上を目指して農家の経営安定につなげることを目的に、出荷最盛期を迎えるこの時期に毎年開いています。
審査は、愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課とJA職員ら4人が担当しました。出荷規格に準じて花のボリュームや病害虫・サビの有無、フォーメーションなどを中心に審査し、合わせて4点の入賞を決めました。金賞は、豊田市小田木町の青木勇さんが出品した白色小菊の品種「秀うきぐも」と同町の川角修三さんが出品した黄色小菊の品種「秀みけし」が受賞しました。農業改良普及課の髙橋理緒技師は「入賞した菊は、花の開き具合やフォーメーションなどすばらしい品質だった。全体的にも、高温に負けず病害虫被害も少なかったため部会員の丁寧な管理がうかがえた」と話しました。出品された小菊は1週間ほど同営農センターに展示して、農家に小菊栽培を呼びかけ生産拡大につなげていきます。
豊田市稲武地区は標高500メートルに位置し、昼夜の気温差が大きいため小菊の色は鮮やか。日持ちが良いと人気があり、稲武高原のブランドとして定着しています。
JA稲武高原花き部会は7人が約82.7㌃で小菊を栽培。箱に敷き詰められた小菊は、8月上旬の盆前には1日約300ケースをトラックに積みます。今年は昨年の2637ケースを上回る2700ケースの出荷を目指します。
写真=つぼみの開き具合やボリュームなどを見る審査員