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高品質を目指し学ぶ/松平特産の七草栽培研修会/JA あいち豊田セリ・七草部会

2025.09.03

 JAあいち豊田セリ・七草部会は9月3日、豊田市松平志賀町にあるJA松平営農センターで春の七草栽培研修会を開き、部会員や愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課職員、JAあいち経済連、JA営農生活部職員ら合わせて10人が参加しました。
 研修会では、高品質な七草を栽培するために毎年行っている土壌診断結果の説明やほ場の排水対策など9月から順次始まるは種前の土づくりを学びました。また、七草の各作物に登録のある農薬の説明があり、農業改良普及課の武藤実月技師は「今後も暑くなることからチョウ目害虫の発生が多いと予想されている。栽培初期から予防のための薬剤散布をしてほしい」と話しました。JAセリ・七草部会の安藤源部会長は「暑さが続いている中での作業開始となるが、体調に気をつけながら良い七草をつくりたい」と話しました。今後は10月に栽培状況を確認し、12月に目ぞろえ会を予定しています。
 1年間の無病息災を祈って正月に食べる「春の七草」は同市松平地域の特産品。JAセリ・七草部会4戸の農家が合わせて約1ヘクタールで栽培しています。ボリュームがあり、「セリ」「ナズナ」「ゴギョウ」「ハコベラ」「ホトケノザ」「スズナ」「スズシロ」の7品目のバランスが良いと消費者からの人気が高く、同市の学校給食にも提供しています。今年は昨年度より2000パック増やした約28,000パックを出荷する予定です。また、七草パックのほかに地元産米「ミネアサヒ」と合わせた「七草がゆセット」も販売し、JAネットショップ「MEKIKI」でも取り扱う予定です。

写真=栽培管理について学ぶ部会員ら