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とよたの梨「新高」出荷始まる/例年より1週間早い目ぞろえ会/JAあいち豊田梨部会

2025.09.16

 JAあいち豊田梨部会は9月12日、豊田市四郷町にあるJA選果場で梨「新高」の目ぞろえ会を開きました。今年は夏に猛暑日が続き、雨も少なく栽培に苦労したが熟度は高く品質の良い出来となっています。16日から荷受けを始めました。
 梨「新高」は大玉で果汁が多くてみずみずしく、酸味が少ないのが特徴。日持ちがよく、贈答品としても人気があります。JA梨部会は今年、煮え果を防ぐために試験的に無袋栽培を一部取り入れたため、例年より1週間早い目ぞろえ会となりました。
 この日は、部会員をはじめ、市場関係者やJA愛知経済連、愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課、JA職員らが参加。市場情勢や他産地の果物の情報を共有した後、部会員が持ち寄ったサンプルの梨を手に取って着色具合や糖度、熟度、食味を確認して出荷規格などを共有しました。農業改良普及課の山本三鶴主任は「今年はカメムシの発生が昨年より少ないが、吸われている被害は出ているので引き続き防除をしっかりと行ってほしい」と話しました。
 豊田市は県内有数の梨の産地。収穫した梨は、コンテナに詰め同JA選果場に運ばれ、非破壊式の光センサーを使い、「糖度」「熟度」「着色」などで選別されます。豊田市や名古屋市の市場へ出荷され、「とよたの梨」のブランド名でスーパーなどの店頭に並びます。
 JA梨部会は豊田市猿投地区、上郷地区の生産者34人が所属し、合わせて21ヘクタールで梨を栽培。今年は315トンの出荷を見込んでいます。今後はジャンボ梨「愛宕」を11月上旬から出荷する予定です。

写真=出荷規格を確認する部会員ら