JAあいち豊田と豊田市などで組織する豊田市農産物ブランド化推進協議会は9月14日、豊田市千石町の豊田スタジアムで開かれた「第47回とよた産業フェスタ2025」内で豊田市農林畜産物品評会「かぶせ茶・てん茶の部」を開きました。豊田市茶業組合が選りすぐりのかぶせ茶7点とてん茶8点を出品しました。今年の生育は昨年の高温と乾燥で新芽の勢いやそろいに影響がありましたが、組合員の適切な管理で品質は良好に仕上がりました。
この品評会は生産者がお互いに競いながら品質・生産向上を目指し、より良いものを消費者に提供するとともに地元農産物のPRと消費拡大を目的に開いています。
この日は、愛知県豊田加茂農林水産事務所農政課と農業改良普及課の職員2人が外観や香り、水色などを審査しました。厳正な審査の結果、かぶせ茶の部は、金賞は豊田市豊栄町の石川龍樹さん、銀賞は同市吉原町の山内雅弘さん、イベント来場者が選ぶ消費者賞は同市豊栄町の真田法和さんが受賞。てん茶の部は、金賞は同市豊栄町の石川龍樹さん、銀賞と消費者賞は同市吉原町の野場義尊さんが受賞しました。審査した農業改良普及課の上畑茜技師は「金賞を受賞したかぶせ茶は細よれで艶がありさわやかさとうま味が調和していた点が、てん茶は色鮮やかで豊かな香りとうま味を持ち合わせた点が抜群だった」と話しました。この日出品されたかぶせ茶は、社会福祉法人豊田市福祉事業団障がい者総合支援センター「第二ひまわり」と「暖」に寄付し、てん茶は、公益財団法人豊田市文化振興財団と豊田市が共催するイベント等で振る舞われる予定です。
豊田市は、全国・関西・県の品評会で優秀な成績を上げる優良な茶産地。豊田市茶業組合は主に同市豊栄町・住吉町・吉原町などの21戸の農家が、力を合わせ優良茶の製造や安全・安心な茶作りに努めています。
写真=出品された茶を厳正に審査する審査員