JAあいち豊田梨部会は9月22日、豊田市四郷町にあるJA選果場で梨「歓月」「甘太」の目ぞろえ会を開きました。今年は夏に猛暑日が続き、雨も少なく栽培に苦労しましたが、糖度などの品質は良い出来です。23日から荷受けを始めました。
「歓月」は愛知県生まれの品種で、糖度が高く、やわらかくてきめ細かい果肉の梨。「甘太」は、高糖度で多少の酸味もありシャリ感とみずみずしさが特徴です。
この日は、部会員をはじめ市場関係者やJA職員らが参加。市場情勢や他産地の果物の情報を共有した後、部会員が持ち寄ったサンプルの梨を手に取って着色度合いや糖度、熟度、食味を確認して出荷規格などを共有しました。JA梨部会の梅村長史部会長は「今年は有袋栽培を主にしている両品種だが、無袋栽培のサンプルも用意した。来年に向けてそちらも検討していきたい」と話しました。焼けや果肉の柔らかさなどから、歓月は無袋、甘太は有袋で今後検討していきます。
豊田市は県内有数の梨の産地。収穫した梨は、コンテナに詰め同JA選果場に運ばれ、非破壊式の光センサーを使い、「糖度」「熟度」「着色」などで選別されます。豊田市や名古屋市の市場へ出荷され、「とよたの梨」のブランド名でスーパーなどの店頭に並びます。
JA梨部会は同市猿投地区、上郷地区の34戸の農家が所属し、合わせて21ヘクタールで梨を栽培。今年は315トンの出荷を見込んでいます。今後はジャンボ梨「愛宕」を12月上旬まで出荷する予定です。
写真=出荷規格を確認する部会員ら