JAあいち豊田柿部会は10月17日、豊田市四郷町にあるJA選果場で柿「富有」「次郎」「富士柿」の目ぞろえ会を開きました。今年は夏の高温で小玉傾向ですが、病害虫の被害は少なく味なども良い仕上がりです。「富有」「次郎」「富士柿」は19日から順次荷受けを開始します。
この日は、部会員と市場関係者、JAあいち経済連、愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課、JA職員ら合わせて19人が参加。市場情勢や他産地の果物の情報を共有した後、部会員が持ち寄った柿をサンプルに食味を確かめ、果径や赤色などの出荷規格を統一しました。JA柿部会の梅村釼二部会長は「今年は残暑の影響か色づきが例年より遅れているが、カメムシの被害は少なめ。発生があれば防除を行い、品質のよいものを出荷してほしい」と話しました。同農業改良普及課の山本三鶴主任は「カイガラムシの発生にも注意してほしい」と呼びかけました。
JA柿部会は7戸の農家が、301.4アールで柿「太秋」「富有」「次郎」「富士柿」を栽培。品種を変えながら11月下旬まで出荷が続き、今年は合計約3トンの出荷を目指します。また、JA柿部会では規格外品を加工用で買い取り「柿ようかん」などにして販売。規格外品に限り荷受け価格を昨年より引き上げるなど、農家所得向上にも力を入れています。
写真=出荷規格を確認する部会員ら