JAあいち豊田セリ・七草部会は12月22日、豊田市松平志賀町にあるJA松平営農センターで七草の出荷目ぞろえ会を開きました。今年の生育は一部病気も見られましたが適切な管理でおおむね順調です。出荷は1月3日から始め、昨年より2,000パック多い約28,000パックの予定です。
この日は、部会員や市場関係者、JAあいち経済連、愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課、JA職員ら合わせて17人が参加し、部会員が持ち寄ったサンプルを使って品目ごとに草丈の長さや葉の枚数などの出荷規格を確認しました。27日から収穫や出荷の事前準備を始め、大晦日や正月も休まず作業を行います。JAセリ・七草部会の安藤源部会長は「丁寧な収穫・出荷作業で、品質の良い七草を届けたい」と話しました。
JAセリ・七草部会は、昨年から一部のパックで白色から赤色のスズシロに変えて試験的に販売し、他産地と差別化を図ります。JA産直店舗や豊田市内のイオンで販売する予定です。消費者の反応で赤色のスズシロに移行するか検討します。また、昨年からパッケージもリニューアルし、消費者に手に取ってもらいやすいよう工夫しています。
1年間の無病息災を祈って正月に食べる「春の七草」は豊田市松平地区の特産品。JAセリ・七草部会4戸の農家が合わせて約1ヘクタールで栽培します。ボリュームがあり、「セリ」「ナズナ」「オギョウ」「ハコベラ」「ホトケノザ」「スズナ」「スズシロ」の7品目のバランスが良いと消費者からの人気が高く、豊田市の学校給食にも提供しています。また、七草パックのほかに地元産米「ミネアサヒ」と合わせた「七草がゆセット」もJAネットショップ「MEKIKI」で予約を受け付けるなど、販路の拡大を行っています。
写真=市場関係者と品目ごとに出荷規格を検討する部会員ら

















