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来年の収穫に向けて土づくり学ぶ/土壌診断説明会/JAあいち豊田いちじく部会

2025.12.19

 JAあいち豊田いちじく部会は12月19日、豊田市上郷町にあるJA上郷営農センターと豊田市上原町にあるJA猿投営農センターで土壌診断説明会を開き、合計30人の部会員が参加しました。部会員のほ場で採取した土壌の成分を分析し、土壌の状態を確認することで、より良い品質のイチジク出荷を目指します。
 JA上郷営農センターでは、部会員16人と愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課職員、JA職員ら合わせて21人が参加しました。同課の山本三鶴主任が土壌診断結果の見方と土壌改良・施肥のポイント、土壌分析結果を説明し、病害虫防除のこよみの変更点について資料をもとに伝えました。山本主任は「土づくりは栽培の基本のため、診断結果に合わせた管理を実施してほしい。また、異常気象によるゲリラ豪雨で水が溜まらないよう、冬のうちに土壌改良を行い、排水性のよいほ場づくりを心がけてほしい」と話しました。また、JA営農相談課の齋藤哲男専門技術員は連作障害の一つの「いや地現象」には、樹勢の強い台木を利用した接ぎ木の方法やたい肥を混ぜて天地返しをして、土壌改良する方法が有効であることを伝えました。
 現在、JAいちじく部会は36人が所属し、合わせて5.4ヘクタールで品種「桝井ドーフィン」「サマーレッド」を露地栽培しています。今年は11月上旬までに約55トンを出荷しました。
 

写真=イチジクの土壌改良のポイントを学ぶ部会員ら