JAあいち豊田について

令和4年12月「安全で安心できる農産物を地域へ」

2022.12.16

 今年も残すところあと2週間ほどとなりました。めっきり冬めいてきましたが、皆様、いかがおすごしでしょうか。今年はあまり良いニュースのない一年でした。新型コロナウイルスの感染拡大もそうですが、ロシアのウクライナ侵攻の影響や円安などによる食料品等の相次ぐ値上げも私たちの生活に大きな影響を及ぼしました。そんな中、振り返ってみれば農家の皆さんの収入となる米の生産者仮渡金は、全国的に見ると作付け状況などで上げ幅に差はありますが前年を上回る産地が目立ちました。当JA管内でも、昨年価格が下がった銘柄については、1俵あたり700円から800円の値上がりとなりました。JAあいち豊田管内は、県内でも有数の米どころです。当JA管内の米の主な栽培品種には「コシヒカリ」「大地の風」「ミネアサヒ」などがあります。環境に配慮した栽培方法で作る特別栽培米ミネアサヒ「赤とんぼ米」は、今年12月に開かれた米・食味分析鑑定コンクール国際大会の「都道府県代表・海外地域代表 お米選手権」部門で特別優秀賞を受賞するなど、今年も品質の良い米が出荷されています。また、新品種の米「にじのきらめき」も皆様にご好評をいただいております。ぜひ一度ご賞味ください。

 

 さて、JAでは生産者や地域農業を守るための様々な支援や取り組みを行っています。その取り組みに対してJA管内である豊田市とみよし市に理解と協力を求めるために両市に対して要望書を提出しました。この要望書は、2017年にJAが策定した地域農業振興計画を知ってもらうために毎年行っていますが、今年は、肥料価格高騰による農業経営への影響を緩和するための支援や農家の労力削減と若手農業者の営農意欲向上を目指すスマート農業の導入、中山間地域農業の維持・活性化に向けた取り組み、果樹産地維持・拡大に向けた支援など、それぞれの地域が直面している問題解決のための支援を要望書にまとめて、両市長に手渡しました。地域の農業を守ることが地域住民の皆様の食を守ることにつながります。豊田市・みよし市と一緒に地域農業を盛り上げていきたいと思います。

 

 

 今年の漢字は「戦」が選ばれました。正に今年の出来事や世相を表していると思います。来年は、卯(うさぎ)年です。物静かで穏やかな性格のウサギのようにロシアとウクライナが平和的な解決を迎え、新型コロナウイルスの感染が収束する年になるよう願います。そして、JA組合員やご利用いただいている皆様が健やかで良い年を迎えていただくことを切に願っております。