JAあいち豊田について

令和4年1月号「伝統行事を守り、想いを伝えていく」

2022.01.19

 年末年始は、鏡餅や七草粥など農業に関わる伝統行事が数々あります。昨年末の12月30日には、熱田神宮豊年講あいち豊田支部が大鏡餅を奉納する神事があり、私も参加しました。新聞やテレビでも報道されましたので、多くの方がご覧になったのではないでしょうか。
 これは長年続く年末の恒例行事で、熱田神宮豊年講の愛知県内8つの支部が持ち回りで大鏡餅を奉納するものです。今回は当JA管内の講員が担当する年にあたり、文化殿から本宮まで大鏡餅をかついで歩き、1俵どりの鏡餅一対を奉納しました。コロナ禍のため例年の5俵どりではありませんが、五穀豊穣への願いに変わりありません。皆さんにとって良い年となるよう私も祈願しました。年明けに餅を参拝客に振舞う「鏡開き」は残念ながら中止となりましたが、無事に奉納できたことを大変うれしく思います。

 皆さんも正月7日に七草粥を食べたと思います。「春の七草」は豊田市松平地区の特産品として、この地域で愛されています。松平で七草の栽培が始まったのは約40年前。米の転作作物として女性5人がセリの栽培を始めたことがきっかけです。今では若い農家が担い手となり栽培しています。次世代の手で伝統が守られている一例として、私も応援しています。

 日本の伝統行事には農業と深い関わりがあります。どれも豊作や健康への願いが形となり、脈々と受け継いできたものです。世の中が移り変わっても、人の想いは変りません。
 農業・農村が持つ様々な役割の1つに伝統文化を継承する役割があります。農村では、農業の営みを通じて五穀豊穣を祈る芸能や祭り、農業の技術、地域独自の知恵などの文化が守られ伝えられています。この正月は、農業にこのような側面があることを再認識しました。また、農業に関わる者として伝統を未来に継承していきたいと強く感じた出来事でもありました。